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テキーラ・メスカル

テキーラとメスカル、実は「テキーラはメスカルの一種」だった

2026-07-23 公開・読了目安4分

テキーラとメスカル、ラベルに書かれた見た目は似ていても、実はこの2つは並列の関係ではありません。もともとアガベを原料とした蒸留酒は総称して「メスカル」と呼ばれており、その中でも特定の条件を満たすものだけが、後に「テキーラ」として区別されるようになりました。いわば、テキーラはメスカルの一種、という親子のような関係です。

比較表

テキーラメスカル
原料のアガベブルーアガベのみ種類の規定なし(複数種を使用可)
主な産地ハリスコ州を中心とした指定地域オアハカ州を中心とした指定9州
加熱方法アウトクラベ(圧力釜)等による間接加熱が主流タテマド(地中窯での直火焼き)が伝統的
生産規模比較的大規模な生産者が中心パレンケと呼ばれる小規模蒸留所が中心

※加熱方法は原産地呼称の規定そのものではなく、あくまで一般的な傾向です。

スモーキーな香りの正体は「焼き方」の違い

メスカル特有の、燻したようなスモーキーな香り。この違いを生んでいるのが加熱方法です。アガベの芯(ピニャ)を糖化させる工程で、テキーラは圧力釜やレンガ釜を使って間接的に加熱するのに対し、メスカルは伝統的に地面に掘った窯で直火焼きにする「タテマド」という手法を使います。この直火による焼き加減が、メスカルらしい独特の燻香を生み出しています。

テキーラの中にも「本物度」の違いがある

ここまでの話とは別に、テキーラそのものの中にも分類があります。原料のブルーアガベを100%使用したものは「100%アガベテキーラ」と呼ばれ、これに満たないもの(他の糖類等を混ぜたもの)は「ミクストテキーラ」と呼ばれます。ミクストテキーラも原料比率の条件を満たせば「テキーラ」と名乗ることができるため、購入時に「100%アガベ」の表記があるかどうかは、味わいの目安として覚えておくと良いポイントです。

まとめると

テキーラとメスカルは、対等な2つの選択肢ではなく、「メスカル」という大きな括りの中に「テキーラ」という厳格な条件付きのサブジャンルが存在する、という関係です。産地・原料アガベの種類・加熱方法の違いが、そのままテキーラの華やかさとメスカルの野性的な個性の違いに直結しています。

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