ブランデー
世界三大ブランデー、コニャック・アルマニャック・カルヴァドスの違い
コニャック、アルマニャック、カルヴァドス。「世界三大ブランデー」と呼ばれるこの3つは、どれもフランス生まれですが、産地も原料も蒸留方法もそれぞれ異なります。名前は似ていても中身は別物、という3つの違いを整理しました。
3種類の比較表
| コニャック | アルマニャック | カルヴァドス | |
|---|---|---|---|
| 産地 | フランス西部 コニャック地方 | フランス南西部 アルマニャック地方(ガスコーニュ) | フランス北部 ノルマンディー地方 |
| 原料 | ブドウ | ブドウ | リンゴ |
| 蒸留方法 | 単式蒸留器で2回蒸留 | 基本的に連続式蒸留機で1回蒸留 | 基本的に単式蒸留器で2回蒸留 |
| 熟成の規定 | オーク樽で最低2年 | 樽熟成の義務は緩やか(無色透明の若い物も存在) | 厳格な規定は無い |
※アルマニャックは1411年に製造が始まったとされ、1613年からのコニャックより歴史が古い、フランス最古の蒸留酒のひとつです。
コニャックとアルマニャックは、同じブドウ由来でも蒸留方法が違う
どちらもブドウを原料とするブランデーですが、蒸留方法が異なります。コニャックは単式蒸留器で2回蒸留する伝統的な方法を取り、アルマニャックは連続式蒸留機で1回だけ蒸留するのが基本です。単式蒸留を2回繰り返すコニャックの方が、より洗練された滑らかな味わいになりやすく、1回蒸留のアルマニャックは原料由来の力強い個性が残りやすいと言われます。
カルヴァドスだけ、原料からして違う
カルヴァドスは、コニャック・アルマニャックとは原料からして異なります。ブドウではなくリンゴを原料とするため、他の2つには無い、りんごの華やかでフルーティーな香りが最大の特徴です。ノルマンディー地方はリンゴの名産地であり、りんご酒(シードル)の産地でもあることから、そのシードルを蒸留して造られるのがカルヴァドスです。
選び方の目安
華やかで上品な味わいを求めるならコニャック、力強く個性的な味を楽しみたいならアルマニャック、リンゴ由来のフルーティーな香りで気軽に楽しみたいならカルヴァドス、という選び方が目安になります。同じ「ブランデー」という括りでも、産地・原料・蒸留方法という3つの軸で見ると、それぞれ全く違う個性を持つお酒だとわかります。